資産形成は保険と貯金と積立投資のハイブリッドで

終身保険などを活用し老後資金を貯めることが出来ますが、その際はその他の方法と比較して自分に合っているかの確認が必要です。具体的には以下の3つの方法で比較します。

  • 「終身保険」だけを活用した場合
  • 「定期保険+貯金」に分け保障と貯蓄を分けた場合
  • 「定期保険+積立投資」に分け保障と投資を分けた場合

特性が違う3つを比較すると差がわかりやすく

ここでは30歳の女性を例にして、65歳までにどのような差が出るかを見てみます。終身保険の保険料が14,790円でした。保険での貯蓄は65歳に解約する前提で考えていますので、貯金・投資の際の保険は65歳までの掛け捨て定期保険料で比較を行います。

毎月貯金額を一定にした手法による比較
終身保険(保障1,000万円)   定期保険(保障1,000万円)+貯金 定期保険
(保障1,000万円)+積立投資
積立額(保険料) 月額保険料:14,790円 月額保険料:1,546円
+貯金13,244円
月額保険料:1,546円
+積立投資13,244円
65歳まで払い込み総額 6,211,800円 6,211,800円 6,211,800円
65歳時の積立額 解約返戻金:7,608,700円 貯金額:5,562,480円 投資額:7,945,523円(年2%の運用で試算)
注意点 途中で解約すると元本割れ 他と比較して金利が上がらないと増えない 運用が上手く行かない可能性がある

終身保険は続けられなかったリスクを考慮

まず保障という観点からはどのプランを選択した場合でも万が一の保障は1000万円あるということで、有利不利はありません。終身保険で積立をしている場合のデメリットは、計画通りに保険料が払えなかった場合です。途中でお金が必要になり解約となってしまうと、7割程度しか返金されず一番不利になってしまいます。契約者貸付などを利用してその場をしのいでも良いのですが、あまり得策とは言えません。
ただ65歳時にはお金が必要なく、もう少し据え置いて置けば年々解約返戻金は増加していきます。そのため基本的には「続けられる金額」で行うことが大切です。

保障と貯蓄、投資を分けるメリット

定期保険で保障だけ確保し、貯蓄や投資を分けておくと、いざという時に使うことが出来ます。貯めたお金を使っても保障はそのまま続けられるので、安心です。また積立投資では運用が上手くいき想定よりも増える可能性もあります。もちろん、減ってしまう可能性も併せ持ちます。

上手く組み合わせることが無難

今回は14,790円の保険料を基に比較をしていますが、上手く組み合わせると良いでしょう。イメージとしてはずっと続ける保険、いざという時に対処する貯金、より一層増える可能性を求める積立投資。この考えを自分のリスクに応じて配分を決めると良いでしょう。以下は毎月のお金を14,790円として複数に分けた場合のシミュレーションです。

組み合わせの例
終身保険(保障300万円)   定期保険(保障700万円) 貯金 積立投資
積立総額(保険料)14,790円 月額保険料:4,527円 月額保険料:1,150円 貯金:3,113円 積立投資:6,000円
65歳まで払い込み総額
6,211,800円
65歳時の積立額 解約返戻金:2,282,610円 0円 貯金額:1,307,460円 投資額:3,599,602円(年2%の運用で試算)
合計額
7,189,672円

保険だけ、積立投資の場合と比較して想定される65歳時の残高は少し劣りますが、途中でお金が必要になった場合でも貯金が取り崩せたりするため、継続がしやすいでしょう。上手くいった場合だけでなく、途中で不測の事態が発生しても続けていける方法、続けられなくとも損害が少ない可能性で資産形成を考えることが大切です。

またこの考え方に確定拠出年金を使って節税をしながら老後資産形成を考えることが出来れば、より一層良い効果も期待できます。

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