デジタルクーポン債(仕組債)のリスク

お客様
銀行・証券会社からデジタルクーポン債券を勧められました

 FP三島木
仕組みが難しいので解説しましょう

デジタルクーポン債(仕組債)は少々複雑で、内容が解らないまま見た目の高金利表示で購入する方もいらっしゃいます。
基本的には「債券」なので、何事もなければ保有期間中は金利が受け取れ、満期に償還される比較的リスクの低い商品なのですが、低金利の昨今ですので「見た目の高金利」を表示する為に生まれてきた商品です。決して高金利ではありません。

高金利の可能性は僅か

仕組債の多くは金利を複数設定していますので、どの金利が適用されるのか?がとてもわかりにくいです。また適用金利を決めるのが「日経平均」であったり、様々な「企業の株価」を対象としており、特に有名企業のネーミングがついていると、変な安心感があります。
例題の債券では

  • ハイクーポン 7.00%
  • ミドルクーポン 0.7%~2.7%
  • ロークーポン 0.1%

の金利表示です。この資料を見てしまうと人間ですから「7%」の金利が目についてしまいます。心理的にとても買いたくなる感じです。

とは言え、デジタルクーポン債(仕組債)の金利決定は条件があり、株価で決まってきます。
当初の価格を基準(当初価格)として、トリガー価格、基準価格、ノックイン価格などがあります。

仮に日経平均に連動する仕組債の場合で当初価格が19,000円の場合、以下のようになります。

上図を見てもわかるように、高金利を得られるのは僅かなゾーンで、殆どは低い金利が適用されます。また高金利の7%を得られるのはトリガー価格を上回った時なのですが、同時にトリガー価格を上回ると「終了」してしまう繰上償還のルールがついています。ですので実際には債券を4年保有していて、ずっと7%の金利を得られる可能性はゼロです。当初の株価の80%~105%の範囲で0.7%〜2.7%、当初の株価の80%を下回ると0.1%になってしまいます。商品説明には3つの金利表示があるのですが、基本的に得られる金利は低い金利の2つであると理解しておくべきです。

元本割れリスクも

金利が低くなるだけならば・・・という考えもありますが、最悪の場合は元本割れで償還される場合もあります。ルールは各社違いますが「ノックイン価格以下」になりあまり株価が回復しない場合が該当すると考えておくと良いです。ノックイン価格に突入しても100%で償還される奇跡的なケースもありますが可能性はごく僅かです。

可能であれば純粋な債券投資がベター

投資商品は色々なものがありますが、シンプルなものがベターであると考えます。金利が得られる債券に投資していても「株価の影響で金利が変わったり繰上償還」されてしまうのは債券に余計なリスクを付加しているだけです。リスクが高まった割に金利が高くありませんので。米国などの先進国債券は為替リスクこそありますが2%台ですし、円通貨との分散投資効果もあります。

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